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【生活防災レポート】ハザードマップを読む

防災士と一緒に生活防災プチ体験会の6回目は、むつ市の防災マップ、何となく見てはいるものの、さて、実際、あなたはどう行動しますか?と聞かれると・・・うーーん?ってなっちゃいますよね。

ということで、今回は、避難所編、洪水編、土砂災害編に書いてあることを理解して、行動できるように、一緒に読んでみました。

開催日:令和5年6月11日(日)

テーマ:ハザードマップを読む

時間 :10時~11時半

場所 :fieldむっつのたね(むつ市海老川町3-15)

講師 :防災士 峯 雅夫 峯 里砂子

 

出張講座承ります

避難所編

 避難とは危険から身の安全を確保すること。市の指定避難所に行くことだけではなく、状況に応じて知り合いの家や高台、高い建物の上階などいろいろ想定して考えてみましょう。市の指定避難所は、選択肢の一つです。

 

 防災マップ避難所編には、市の指定避難所(自宅で生活できないときに生活するところ)と、避難場所(火事や津波から逃げるなど、ひとまず難を逃れるために多くの人が避難できる場所)が記されています。

 

 どこに行けばいいか決まっているわけではなく、浸水や津波など、状況が芳しくなさそうなところに行く必要は全くありません。避難先を、いろいろ考えて、家族と話し合っておきましょう。

 

水は実に正直に、低いところが浸水します。

標高が一目でわかるマップ↓があります。ご参考に!

https://map.respect-relief.net/

 

洪水編

 このマップに掲載されているのは、田名部川、大畑川、脇野沢川が氾濫(外水氾濫)した時の浸水の可能性を表示しているもので、内水氾濫(側溝や埋設管などから水があふれる浸水)は掲載されていないのです。大雨がふると浸水しやすい箇所は、地域に長く住んでいる人などに聞いてチェックしておきましょう。

 

 3つの川の流域で、それぞれ2つのシュミレーションが掲載されています。青いタイトル「計画水位」、赤いタイトル「最大規模」。。。ってなに?(笑)
この2つがちょっと分かりにくいので解説しました。

 

 でも・・・さて、何を目安に避難行動をおこせばいいかは書いてなーい!ということで、本日のメイン解説↓↓↓

雨の強さ(1時間雨量)と、積算雨量(24時間雨量)のイメージ

 1時間雨量が10㎜以下は小雨、20㎜以上ではどしゃ降り、30㎜を超えるくらいからは前が見えなくなるくらいの雨、50㎜の予報が出ている地域には、できるだけ近づきたくない感じです。日ごろから、天気予報の時間雨量の数値と、実際の雨の降り方を体感して、行動の目安にできるようにしていきましょう。

 

 また、24時間雨量が200㎜くらいになると、各地で浸水被害が発生しています。洪水マップの水色タイトル「計画水位」は、時間雨量229㎜の想定です。R3年のむつ風間浦豪雨の際は、24時間雨量350㎜を超えていました(むつ市の年間降水量の4倍!)。そのくらいになると、あんな被害が出ます(まあ、想定外です!でも、降っちゃいました)。洪水マップの赤色タイトル「最大規模」は、24時間雨量431㎜で想定されています。1000年に一度の規模と書かれていますが・・・、降りそうです。ご注意を!

 

 1時間雨量20㎜くらいの雨でも、半日降り続くと200㎜を超えます。近年、強くない雨が長く続いて被害が出るところも少なくありませんので、24時間雨量を避難行動や備えの目安にしていきましょう。

 

 

土砂災害編

 まずは、あなたの家や利用する場所、通る道などに、色がついていないかチェック!!

 

 色がついていたら、前述のような強い雨や24時間雨量が200㎜を超えそうなら、備えをし、雨が続きそうなら避難が必要です。

 

 土石流(黄色)、地すべり(緑)、がけ崩れ(赤)は、家が破壊され生き埋めになる可能性もありますので、警戒地区にお住まいの方は、リスクがあることを認識しましょう!もしも、知り合いの家が警戒地域にあったら、必ず教えてあげてください!

 

 今まで経験したことのない大雨が頻発していますので、雨量予測をチェックして避難行動につなげましょう。

 


防災士と一緒に生活防災プチ体験会のご案内はこちら

 

今後のスケジュール:

令和5年7月11日(火) テーマ:新聞紙でスリッパや食器を作ろう

令和5年8月11日(金・祝) テーマ:親子で防災体験会(1月~7月までの体験ブース)

  

これまで開催したテーマ